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女三人北京旅

~ 女三人北京旅(2006.1.4~8) ~

ダンナの母、妹との女三人海外旅行第二弾は北京の旅。(ちなみに、第一弾はソウル)
私は2000年夏に一度北京へ行った事がありますが、母妹の「中国の遺跡を見たい!」とたっての希望により北京旅行と相成りました。
今回はパッケージツアーでバス移動&全食事付き。どんな旅行になるのかな~?


1/4(水) 成田~北京・頤和園(いわえん)

正月休み明けだというのに、成田空港は出国する人でとても混雑していた。出国手続きにも長蛇の列、列…。時間に余裕があったハズなのに、搭乗時間ギリギリになってしまった。免税店も見れなかったなんて…ややショック。それにも増してショックだったのは、飛行機までバス移動だった事。はぁ~。
航空会社はAir China。Boeing757というチョット小さめの飛行機だった。大丈夫か!?
機内で入国手続きの書類を配ってくれなかった為(この飛行機には積んでません、とアッサリ言われた^^;)、北京空港に着いてから書類を書いて提出する事3度。やっとの思いで入国出来た。

我らのツアーの旗を持った現地ガイドの元にみんな集合。ガイドは金さんという男性。年齢は30代半ばといったところ。結構日本語が上手で一安心。私らのバスは4号車で総勢30名程。1~3号車もあるので、全部合わせると120名からなる大所帯らしい。ただ、4号車だけは飛行機が違うので、単独行動を取る時が多いとの事。

バスに乗り込みいざ出発。バスにはリュウさんというカメラマンの女性も同乗していた。日本語は殆ど話せないが、一生懸命乗客を気遣っている。とても可愛くてよい子だ。

本日の観光は頤和園(いわえん)。到着し、バスを降りるなり、物売りが群がって来た。帽子や手袋を手にした物売り達は、口々に「せんえん、せんえん」(1000円)と叫んでいる。物売りが売る品物は品質も悪いし、釣り銭にニセ札が多い事から、買わないようにと金さんから言われていた。でも、ケロロ軍曹のような帽子はちょっとカワイかったな^^;。
ここ頤和園は、昔々は皇室の行宮の場であり、1860年英仏連合軍によりほとんどが破壊されてしまったが、この公園がお気に入りだった西太后が軍費を流用し修復したという。万寿山昆明湖などかなり広い公園の為、ダイジェストで見学。ドエライ寒さで昆明湖はガチガチに凍結しており、アイススケートに興じる人々の姿もあった。

頤和園を後にし、夕食場所までバス移動。今夜の食事は北京料理。お店に入ると、1~4号車までの全員がそこに居た!お客は全員日本人なのだ。隣り合った同じツアーの人々と話なぞしつつ、中華のグルグルテーブルで食事を取った。

食後、ホテルに到着。京都信苑飯店(BEIJING XINYUAN HOTEL)という5つ星ホテル。立派な建物、お部屋も綺麗。ただ、繁華街からちょっと離れている事だけが残念。ロビーにはなんと大きなクリスマスツリーが…。旧暦の中国では、クリスマスもこれからやってくるらしい。今夜は部屋で女三人、ビールを飲みつつおしゃべりなぞして夜は更ける…。

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1/5(木) 北京動物園~明の十三陵~万里の長城(八達嶺)

今回、朝食はホテルのバイキングだった。なかなか美味しかった。さすがは5つ星ホテル。 朝から北京動物園へ行き、パンダ見学。さすがは本場中国、屋外飼育のパンダが愛嬌を振りまいてくれる。かわいかった~^_^。パンダだけ見て動物園を後にする。金絲猴(きんしこう)とか見たかったな…ちょっとカナシー;_;。

次に翡翠屋に連れて行かれる。「ツアー料金が安いのは、スポンサーが資金援助してくれている御陰です。皆さん、是非買ってあげてくださいね。」と金さん。正直でよろしい。でも私ら母娘は、見~て~る~だ~け~。だってべらぼうに高いんだもん。

そして北京市郊外の明の十三陵万里の長城へ。 明の十三陵は15世紀初頭の明朝の3代皇帝「永楽帝」から7代皇帝を除く、16代皇帝まで13人の陵墓が散在しているところ。この中の14代皇帝である万歴帝の陵墓「定陵」を見学した。以前北京を訪れた際も同じ所を見たので、明の十三陵=定陵見学というのが定番コースのようだ。

万里の長城も以前行ったのと同じ八達嶺だ。万里の長城は殆どが修復されておらず、観光用として登れる箇所は限られている。八達嶺は定番スポットなのだ。ただし、前回はケーブルカーである程度登ったが、今回は下から徒歩で登るコースだった。ここがまた風が強くて異常に寒いっ!適当なところまで登ったら、とっとと降りて、暖かい休憩所へ逃げ帰った。ところが、この休憩所が食わせ物。従業員がしつこくつきまとい、土産物を買わせようとするのだ。北京の土産物店は大体においてこのパターンだった。そして何故かみんな日本語が達者だ。日本人観光客って、いいカモなんだな。

昼食、夕食はそれぞれ広東飲茶と四川料理。昨晩もそうだったが、日本人観光客向けの味付けになっているのが寂しい。飲茶に焼き餃子は普通出ないでしょ。

今夜のオプショナルツアーは雑技団ショーだ。私らは行かず、ホテル周辺を散策。寒いけど気持ちよく、北京西駅近くのコンビニ風のお店でスナック菓子などを購入。こういう散歩も旅の楽しみなのだ。今夜も部屋でビールを飲みましょ!

金さんは、ホテル近辺のお店情報を全然教えてくれない。聞いても、そこはタクシーじゃないと行けないよ、とそっけない。出来る限りスポンサーショップで買い物して欲しいからと思われる。しかし、私らツアーの参加者は非常に行動的であった。みんなホテル周辺を散策し、お互いに情報交換しあって助かった。

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1/6(金) 天安門広場~故宮博物院~盧溝橋~北京原人遺跡・周口店

天安門広場は広い。周囲に人民大会堂毛沢東記念堂など、主要な建物がそびえ立っている。私らの年代には記憶に新しい1989年の天安門事件。観光客で賑わうこの地で、あのように残忍な事件があったとは。。。抜けるような青空の下、しばし感慨にふける。

徒歩で地下通路を通り、故宮博物院へ。ここもとにかく広い、広い。午門から入り、ずーっと真っ直ぐ、交泰殿まで辿るコースだった。 以前来た時は、途中、中国拷問の歴史特別展を見てしまったせいで時間が無くなり、奥まで行かれなかったっけ。そのかわり、天安門には登った。

奥まで抜けたところにある書画の店でまたお買い物タイム。中国で有名な書道家、義明氏が目の前で筆を振るってくれた。氏は故宮博物院の修復工事費の為に、自らの作品の売り上げを寄付しているとのお話。(だからみんな買ってね~って事)

広東料理の昼食後、盧溝橋へ。ここは日本と中国にとって悲しい歴史の場所だ。ここでの偶発的な事故がきっかけで日清戦争が起こってしまったそうだ。美しい獅子の彫刻や橋の眺めが悲しく感じられた。

そして周口店へ。北京原人の遺跡だ。かつて発見された北京原人の頭蓋骨などは日中戦争の激化の中で、行方不明になったとの事。博物館や発掘現場を見学して帰途に着く。

帰り道、シルク店にてまたまたショッピングタイム。ここでも私らは見~て~る~だ~け~。だってべらぼうに高いんだもん(PART2)。
夕食はラムしゃぶ。…と言える程のものではなく、肉は少なく野菜多めの鍋でした。

今夜のオプショナルツアーは京劇。私らは行かず、のんびり部屋ビールです。

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1/7(土) 清東陵

朝7:30集合でバスで3時間半かけて、河北省にある清東陵へ向かう。ここは清朝の皇帝や皇后の陵墓群だ。
途中トイレ休憩に入ったホテルで、結婚式に遭遇する。こちらのお祝い事にはかかせない爆竹を鳴らした直後で、かなり煙臭い。今日は「日が良い」らしく、道中、お花で飾られた自動車と何台か行き違った。新郎新婦が乗る車との事だ。

清東陵に到着後、いつもと同じような昼食をとり、まずは乾隆帝の陵墓を見学。両脇に2人の皇后が共に埋葬されているという形式だ。

その後、西太后の陵墓へ。西太后は咸豊帝の長男を産み、同治帝として即位させ、皇后(東太后)と共に垂簾聴政を執り行った人物として有名だ。自らの美に関しても貪欲で、若さをを保つために出産した女性の初乳を飲んでいたというから驚いた。西太后の写真の中には、お釈迦様のコスプレをしたものもあり、かなりナルシストだったんだなぁと。。。ちょっと笑える写真だった。この時代の陵墓は乾隆帝のように皇后と共に埋葬されている事が多いが、西太后は皇帝とは別に陵墓を築いている。権力ってすごいな。

北京市内へ戻る途中、突然バスが止まった。誰かトイレかな?と思ったら、ナント公安(警察)のパトカーが…。空いている道を順調に飛ばしていたらネズミ捕りに捕まってしまったとの事。今回は罰金だけで減点はナシだったそうだ。中国の免許制度は、減点されるとずーっと消えず、持ち点が無くなったらまた取り直しになると以前に聞いたことがある。減点ナシでヨカッタね。もしかして交渉次第でどうにでもなるのかな?

市内に到着後、茶芸館へ連れて行かれる。以前にも行ったことがあるので、母妹に「怪しげですよ~」と事前情報を伝えておく。中国伝統のお茶の入れ方で、各種の茶葉による試飲をさせてくれるのだが、結局は販売と相成る。確かに美味しく、高級茶葉ではあるが高すぎる…。各種茶葉を7個+お湯を注ぐと温度で色が変わるフタ付き茶碗2つで、ナント10,000円ポッキリ!ってな売り方ですから。

夕食は待ちに待った北京ダック。全聚徳という地元では有名なお店らしい。本場の北京ダックはウマかった!

ホテルに戻ってから、今夜も外出。まずは、ツアー仲間から教えてもらった、ホテル近くの食料雑貨店へ。燕京ビールの350ml缶が3元(1元≒15円)。安いな~。他の食料雑貨店にも立ち寄り、お菓子を少々購入。その後、バスで良く通る、テレビ塔方面へ足を伸ばす。北京では横断歩道のない道を、みんな平気で横切る。コワイので、地元民が渡る時にちょこちょこ後ろをくっついて一緒に渡る。そうこうしているうちに、地下鉄の駅にたどり着いた。地下鉄1号線公主●(土ヘンに文)という駅だった。妹が駅の向こう側に「…貿易中心」という明るい建物を発見。そちらに渡ろうと地下に降りると、地下鉄駅から伸びる通路に、雑貨の露店が沢山出ていた。ちょっとお土産に出来そうなストラップなどが安い!閉店間際の露店に3人でカブリつき、買い物をした。地上に上がり、「…貿易中心」を目指す。そこはUrban-rural Trade Centreというデパートだった。現地のデパートをちょこっとふらふらし、北京五輪グッズをゲット!早くもニセ物が出回っている北京五輪グッズ。ちゃんと公式ショップだから大丈夫。

有意義なお散歩から戻り、最後の夜ものんびり部屋ビール。

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1/8(日) 景山公園~故同(フートン)~成田

最終日はまず、民芸品店へ連れて行かれる。北京の芸術家による工芸品を中心に、各種民芸品が売られていた。(しかし、買わず^^;)

その後、休日で賑わう景山公園へ。園内は人々が集い、歌って踊っている集団が多かった。長~い筆(先端はスポンジ製)で地面のコンクリに文字を書いて練習する人など、市民は思い思いに休日を楽しんでいるようだ。

次に、北京の古い住宅街である故同(フートン)へ。名物の輪タク(三輪自転車のタクシー)に乗って、故同内を巡る。途中、故同の個人宅へ案内され、宅内を見学。真ん中に中庭があり、その四方を建屋が囲む、四合院(しごいん)という造りだ。近代化が進む北京では、このような街は少なくなり、ここ故同は保護地域になっているようだ。みんな持ち家で、家主はフツーのオッサンだったが、かなりの金持ちであるらしかった。ここを売ったら、そうとう高く売れるらしい。

昼食は刀削麺(とうしょうめん)と山西省地方の料理。刀削麺は目の前で麺を削るパフォーマンスありで、なかなか美味しかった。店はどこかの公園内にあり、小さいみやげ物屋がいくつか出ていた。ツアー客の皆さんは、最後の買い物を「せんえん」でしていた。

空港へ向かうバスの中、同行していた女性カメラマン、リュウさんが撮影した写真の販売があった。一枚1000円とかなり高額だ。別に、いらないのだが、リュウさんはどこに行っても一生懸命ガイドのアシスタントをしていた。それなのに、昼食は手弁当らしく、お客やガイドがお店でご飯を食べている間、カメラマン女性はみんなロビーで待っていたり、洗面所の案内をしていた。そんな姿を見ていたので、可哀想だから、母が3枚購入してあげた。1枚も買わないお客もいた。一体いくらの実入りになるのかな~と心配になった。

空港へ着くと、チケットの手続きから最後まで、ガイドの金さんが全員の面倒を見てくれた。最後、出国ゲートでいつまでも手を振って見送ってくれた。金さんは同じホテルに泊まり、5日間貼り付き状態だった。これから新年を迎える北京、またスグに新しいツアー客の相手をするんだろうなぁ。頑張っておくれ。

飛行機が1時間遅れ、成田に着いたのは22:00過ぎ。しかも飛行機から空港施設まで、またバスだ…。ツアーで仲良くなった人達との挨拶もそこそこに、慌てて家路へと急いだ。

5日間、長いと思ったけどあっという間に過ぎてしまった。北京は近い。何年か経って、さらに変貌を遂げた北京にまた行ってみたい。

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6年前とはチト違う?最新北京事情

1.建物
以前に比べ、高層マンションがかなり林立していた。建設中の現場も沢山あった。ホテル横の小さな平屋集落も、いずれはマンションに取って変わるんだろうな…。マンションやホテルはベランダが無く、そのかわり南向きの窓は床から天井までどーんと大きくつけてある。黄砂など、乾燥していて埃っぽい北京は窓を開けて置く事は出来ないので、このような造りにしているそうだ。エアコンの室外機は窓外の壁に取り付けられている。劣化して落ちたら、通行人を直撃しかねない…。ちと恐い。

2.車
以前はタクシーorバスor商用車しか走っておらず、自家用車はかなり少なかったが、いまは日本と変わらない位自家用車が走っている。以前は輸入自動車の関税が100%だったのが、現在は50%程度にまで引き下げられたそうだ。いずれは25%程度にまで下がるらしい。フォルクスワーゲンアウディを多く見かけた。

3.トイレ
以前は観光地や街中の公衆トイレはほぼポットン。仕切りも横だけでドアなしだったり、何故か的を外していて汚れているのが当たり前だった。ところが、今回行ったところは100%水洗で、結構綺麗だった。ただ、和式(金隠しナシ)が多かった。そして、おシリを拭いたは、ゴミ箱に捨てなければならない。これは韓国も同様だった。下水管が細く、紙を流すと詰まってしまうからという理由だった。ホテルのトイレはそのまま流してしまったが、街中ではだんだん慣れてしまい、日本でやっちゃったらどうしようと思った位だった。

4.お買い物

今回の旅行はフリーの日が無く、買い物は高い店に連れて行かれる事ばかりだった。民芸品の定価はあってないような感じで、私らには3個で1000円だと言ったものを、売れないと他の客に5個で1000円だと言っていたり。とある店の奥にはこっそり、いや、大胆にコピー商品が売られていたりした。
6年前はフリーの旅行だったので、同行した北京に詳しい友人に、秀水市場に連れて行ってもらった。ここは小さな露店がひしめく雑貨街で、交渉すればどんどん値引きしてくれる。コピー商品も大胆に売られていて、見ているだけでも楽しい市場だった。残念な事に、2005年1月21日に閉鎖となってしまった。今は「秀水街」という建物に変わったようだ。コピー商品は健在らしい…。

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↑これは本物


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